entee memo
課題が見出される庭園 - Annex:祖型と反復、宗教と象徴、神話と図像
――「あらゆる手立てを尽くして正否を明らかにしなければならないほどに
例外的に重要な論件」としてのエゾテリスム釈義

2006-01-10

便利な“ALL IN ONE”。しかしリスクも“ALL IN ONE”(倒れる時はみんな一緒)

PDFファイルでもMIDIファイルでも音声ファイルでも、何でもメールで送れるご時世で、今さらなんでファックスなの?とか思っていたし、現に十年以上ファックスなしの生活をしてきた。どうしても必要ならファックス画像はマックでも受けられるし。加えて、留守録というのも、もうかれこれ十年以上お世話になってこなかった。PHSをその黎明期から使っていることもあり、端末が留守録も兼ねてしまうので固定電話自体への依存度も期待の度合いも下がっていたのだ。あとは、電話関連機器にお金を掛けることに対する抵抗があったし、そもそも考えるのが面倒くさかった。だから固定電話には「着信履歴」とか「相手先の電話番号表示」とか、そういう有り難い機能の一切ない、実にプレーンな前時代的な電話機しかなかったのだった。

しかしここへ来て突然ウチにファックスと留守録、その他諸々の機能を兼ね備えた「複合マシン」がやって来た(もちろん、呆れるほど安価なヤツだ)。ひとつには同居人がアナログ的人間で手書きのファックスをやり取りしていた時代に「ギョーカイ」で仕事をしたことがあったり、そのアナログ的な便利さが捨て難い人物であったということがある。ファックスならすぐに相手の通信内容を出力した状態で受け取れるし、メールだと原稿によっては却って相手の手間を増やすことも有るだろう。つまりアナログ系通信機器の最後の形態の名残を保っているファックスという機械は、もっと前からウチにあっても良かったものなのだ(きっと)。

あと、電話ベル恐怖症の家人にとって、電話番号表示がないために余計出るのが怖いという状況でもあったから、これは若干の気休めにはなろう。



最近何かで読んだ記事で、もしテクノロジー進化が今の反対で、パソコンのようなバーチュアルなツールが先行して存在していて、そうしたテレコムツールだけで生活しているところへもって、紙という媒体が発明されたとしたら、それはパソコンの発明以上の世紀の大発明として歴史に輝かしい偉業として残ったであろうとのことだった。「紙」というのはそれほどハンディーでフレキシブルなツールなのだということを改めて気付かせてくれる記事だった。もちろんこれはある意味バカげた「歴史のif」に外ならないのであるが、多くのことに気付かせてくれる譬え話ではある。

実際に手に取って見ることができる。ペンや鉛筆を使ってテキストを修正・追加することができ、その履歴もそのまま残る。束ねれば極めて小さな単位容積の中に、多くのテキストを突っ込むことができる(本やノート)。数枚の紙なら畳んでポケットに入れておくこともできるし(メモ)、何か書いた紙片なら人にそっと手渡すこともできる(付けブミ)。そして不要になれば、簡単に燃やすことも裁断することも可能なのだ(処分性能)。そして、よほど粗悪なものでない限り、通常のPCデータがそうであるような、経年変化によってクラッシュする可能性というのも低い。何と頼りになるメディアだろう! 加えて、おそらくパソコンよりは環境にやさしいメディアのはずだ。おそらく仮想メディアというのは、この紙の便利さというものに近づこうと必死で真似はするが、どうしてもそれ自体を置き換えることのできない遠回りをしている面が否めないのだと思う。

一方、そもそもパソコンは紙の消費量を抑えなかった。紙の真の便利さを仮想世界に置き換えられなかった(今のところ)。「ペーパーレス社会」などという言葉は10年前にちょっと流行ったが、パソコンの登場でパソコン関連の参考書や雑誌が軒並み発行されたたことと、仕事をする人々が以前よりむしろ多い量のプリントアウトするので、却って紙の消費量は激増した。特にパソコンが通常のツールとなった今や、オフィスにおける出力紙の消費量は、大変な増大となっているだろう。

おそらく「新しい貨幣」のコンセプトを理解せよ!などという寝言を言っているよりも、オレ独りがパソコンを辞めることの方が、環境にやさしいに違いない。やれやれ。



<ファックス>は基本的にスキャナーであり、外部から送られてくるイメージの受信機でもある。そして何よりも根本的に<電話機>である。一方、<プリンター>は基本的に汎用出力装置である。つまり、ファックス、プリンター、コピー機の三つの機械のどれにも必要な共有部分である。ということは、ファックスとプリンターという2つの機能を適当に組み合わせれば、(1)プリンターであって、(2)スキャナーであると同時に、(3)コピー機にもなり、(4)ファックス機能があるということは要するに、(5)電話機能を持っている訳だから、後は(6)留守録装置さえ加えれば、まさに理想のOA複合機が出来上がるのである。共有部分が多いので、ファックスとプリンターとスキャナーなど、複数の機械を家に保持しているよりも遥かに嵩張らないで済む。で、そんな機械が3万円以下で出ていたので購入した次第である。

そんな「1台6役」の夢のような機種があるのかと疑問の方は、私に個人的にご連絡下さい。メーカー名と機種名をお教えします。

ただし、1台6役のどれかひとつでもおシャカになれば、その時は一気に、プリンター、スキャナー、コピー機、ファックス、電話、留守録のすべてが使えなくなって以前の原始的生活に戻るというリスクと隣り合わせであることを了解して下さい(爆)。


19:39:00 - entee - TrackBacks

2005-03-29

PowerBook G4 12"を「洗浄」する

誰もこんなことをスキ好んでやろうとは思わない。
だが、その事故は起こった。

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数日前に果糖ブドウ糖液糖の類いがたっぷり入った清涼飲料水を飲みながらPBG4で作業していたら、うっかりキーボードの上にスプーン小さじ一杯くらいの飲料水をこぼしてしまった。うわ!覆水は盆に返らない。キーボードの隙間に入り込んだ水分は自発的には外に出てこない。おーっと、みるみる中に入ってしまった!ように思ったが、気を取り直して、ティッスペーパーとかを使って吸い取ったら、あまり奥深くには染み込まなかったらしい。とりあえず、故障は免れた、ように見えた。まあ、自分でパソコンを床に落として壊しても無料修理をしてもらえるという「特別な保険」に入っているので、大丈夫だろうと頭のすみではタカをくくっていたが、壊れたらやはり痛い。おそらく修理担当者に、平気で「HD中のデータは戻りませんよ」とか言われてしまうからだ(そういう経験があるから知っているのだ)。なんで修理するのにいちいちデータを全部消去するんだよ、by the way!

問題は翌日で、おそるおそるPBG4のスイッチを入れたら何の問題もなく起動したが、問題は「ほぼ」乾いた清涼飲料水が、キーボードメカの隙間で固まっているらしく、その辺りを押すごとに「ぬちゃぬちゃ」と音を出すことであったし、ひどいボタンになると、押されて戻ってくるのにしばらく時間が掛かるということでもあった。

要するに、本体は故障を免れたのだが、キーボードが「果糖ブドウ糖液糖」によって固まってしまったのだ。しばらく我慢して使っていたし、キーボードだけ取り替えるとか言うことも考えたのだが、駄目もとで自分で「洗浄」することはできないか考えた。キーボードの取り外しなど、PowerBookのユーザのサイトなどを見るとかなり怖いオペレーションのことが写真入りで乗っているのだが、キーボードの取り外しのためには、キーのいくつかをまずそれに先んじて外す必要がある、とある。ならばそこからやらなければならないと決心して、おそるおそる1個取ってみたが、こつが分かると、キーボードのすぐ下には「パンタグラフ」というやつがある。それも全部外して、「ぬちゃぬちゃ」音を立てるキーボードをすべて外して、水で丁寧に洗浄した。そして、取り外したキーボードの下の部分も湿らした綿棒でよく拭って、最後は乾いたキーボードのパンタグラフをひとつひとつ所定の場所に戻し、キーパーツも元に戻した。場所を間違わないように。

それで、「こぼす」前のようにPBG4 12"のサクサクしたキーボード感触が戻ったのである。メデタシメデタシ。

23:39:00 - entee - TrackBacks

2005-03-09

Hikariの「滲入」(単なる自慢)

結構速くてそれなりに満足していたのだが、ケーブルテレビ会社が提供する常時接続サービスから、某社の提供する光ケーブルによる接続に切り替える。ついに100Mbpsの世界。私有地内の電柱の使用について不明瞭なことがあったりして、あらゆる「方面」に連絡を取るなど、さまざまな乗り越えなければならない壁があったが、今日、ついに無事工事が終わり、晴れて「光」が部屋に入ってくることになった。

築年数が随分経っているマンションのため、かえって管理が「良い加減」なので外壁を這わせてのラインの引き込みが可能だったし、エアコンのダクトのために開けてあった「大雑把な穴」の存在が「工事可能」の判定の決め手となったようだ。ガチガチのモダンな最新集合住宅なんかだと、こう言うわけにはいかないだろう。おそらくケーブルレディの物件でも同軸ケーブルが主流のはずだし。

部屋が2階だったことも一戸建て家屋における工事と同じ扱いになる点で有利に働いた。集合住宅のようでいて集合住宅に非ず、という判断になったので、ほとんどウチの単独の交渉でここまで持ってくることができたのだ(あちこちに電話をしたものの)。

驚いたのは光ケーブルの径だ。「ちょっと太い針金」くらいの太さしかなく、おそらく直径1mm位。ケーブルテレビ用の同軸ケーブルやLANケーブルのおそらく10分の1ほどしかないだろう。オプティカル・ファイバー・ケーブルは、自在に曲げるという点では不利だが、小さな穴に通すという点では非常に有利だ(しかし同軸ケーブルだって太くて曲げられない訳だから、有利とも言い切れないんだが)。

それにしても、はやい。サクサクという感じではなくて、「ぱっぱっ」という感じ。ウェブページの表示も上から順繰りにパラパラと現れる、というよりは上から下までが一気に、ほとんど同時にパッと表示されるのだ(そのようにボクの目には見える)。

問題は、まだAirMac経由で繋がらないことだ。ワイヤレスでアパートのどこでもwwwに接続出来るという環境に慣れたボクにはLANケーブルが金魚の糞のようにずっとついてくる、というのがすでに苦痛で仕方がないのである。便利に慣れることはげに恐ろしいことなのである。しかし、この度は設定が今ひとつ分からないのだ。そもそも、いままでどうして繋がっていたんだろう?(さしたる問題もなかったのに...)
22:30:00 - entee - TrackBacks

2005-02-21

あの電柱は誰のもの?

光を入れたい。CATVの常時接続が速いことはつとに知られたことだが、ウチで受けているCATVのプロバイダ・サービスも、実は老朽化したアパートの同軸ケーブルが旧式のために100パーセントのパフォーマンスが得られていないと言われた。実際、前に住んでいたときも同じサービスを受けていたが、その時の方が速かった。どうも同軸ケーブルには完全な双方向をサポートできるものと、テレビ受像をするためだけの、ネット接続には不完全なものとがあるようなのである。

それならいっそのこと光を。ということで、申し込みを始めたが、いろいろなハードルがあってそれと現在格闘中。実は、ケーブルを引き込むためのNTT柱(電柱)というのが、うちのアパートの敷地(庭)内にある。「それを利用すれば、まず引き込みは大丈夫」というのが引き込み工事の現場の説明。そのNTT柱の利用は、光会社がNTTから利用許可を得ればできるのであるが、私有地内の電柱なので、その電柱には「個人的な所有者」がいるわけで話がややこしい。

いずれにしても、光を引くにあたって若干の工事が伴うので部屋のオーナー(家主さん)の許可は受けなければならないとのことで、久しぶりに家主さんと直接話する。と、「外壁をあまり傷つけない限りは引くのは自由」とおっしゃるので、ひとまず安心したのだが、その電柱の持ち主(というか、土地の所有者)がだれなのかということになると途端に歯切れが悪い。だって、自分で買った分譲住宅で、庭も自由に使っているくらいなんだから、土地が誰のものなのか、ということくらい知ってそうなものなのだが、1週間後に話したときも「やっぱりわからないんです。誰が庭の管理をしているのかも今は不明なんです」というのだ。あの鬱蒼と草木が生い茂っている庭で、そんなおかしな話があるか、と思うが、私有敷地内にある電柱の「持ち主」が分からない。現実的には光を引くにあたり、許可が必要なのだと説明しても、「使うために立てたんだから、何で立てた人の許可を得なきゃいけないんだ」とさえ言われたのである!

光会社の工事請け負い業者の方から掛かってくる連絡担当の女性も、辛抱強く事情を聞いてくれる。彼女にしても一本でも多くの敷設工事を成立させることが仕事だから、結構熱心にあれこれ考えてくれるのだろう。話しているうちに、だんだんこの担当者に親しみを覚えてくるほどである。

一応、すべての事情を伝えたが、結局「電柱のある庭の持ち主が分からない」という異常事態のために、やはり工事が進められないことが決定的になったので、この際、その持ち主が誰なのか「NTT自身に訊いてみたらどうか」ということになった。つまり、NTTはその電柱を私有地に立てた訳だから、NTTの方が誰に依頼されて立てたのか把握しているはずだ、ということである。なるほど。しかるに、光会社からは誰の土地かということをNTTに直接聞くことは個人情報に属することなので、出来ればしたくない(そう言ったんだよ)。だが、光を引き込もうとしている希望者が電柱の所有者に直接連絡をして許可を得るという理由なら、連絡先を教えてくれるかもしれないというのだ。ふむふむ。この判断が正しかったのかどうかは分からないが、確かにそうかもしれないとその時は思い、「NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 相互接続推進部」というところに連絡をしてみる。すると、「杉並区内の電柱」については、NTT ME東京北支店に連絡しろ、とのこと。言われた番号に電話すると、今度はその番号が変更されていて、変更された番号へダイアルすると、やっとそうしたことの担当と思われる人と話をすることが出来た。まったくひやひやする。

だが、「一応調べてみる」とは言ってくれたものの、分からない可能性もあると言う。その場合、結局また部屋のオーナーに話が戻ってしまいそうであったので、それではこれまでいろいろ連絡した意味がない。まるでカフカか何かの小説のようだぞ。他に何か方法はないかと苦し紛れに訊くと、「土地の所有者というのは調べるのは実は簡単なんですよ」と電話越しに少し「照れ笑い」しながら言うので、どうやるのかと訊くと、結局は登記上の問題なので、地番表示を使って調べれば地主は分かると言うのである。???。そのトウキショというのはなんなんですか?どうやって調べるんですか?とおそるおそる訊いてみたら、それは法務省の管轄だと言う。なんだか簡単どころかややこしい話になってきたようにしか思えない。そんな探偵まがいの調査をしなければ「光」を引けないなんて!

http://info.moj.go.jp/fu-man.htm
というようなページを眺めながら、「こんなことオレが調べること?」とか思う。外を歩いていると、今度は電柱が気になるのである。恐ろしくいろいろなケーブルが張り巡らされているあの電柱一本一本にドラマがあるのである。と、のんびり夕闇迫る空にそそり立つ電柱を順繰りに眺めながら、のんびり行こうと決めた次第である。



18:48:43 - entee - TrackBacks

2005-02-05

黒井さんとのランデヴー (with PBG4)

どうしてもまた聴きたい、あるアイリッシュ・フォークバンドのCDを探しに、久しぶりに荻窪の杉並区中央図書館に行く(かん芸館の裏あたりだ)。しかし、図書館に到達するまでがっ。

まずは、浜田山まで徒歩で行き(20分近く歩く)、ラーメン虎ジに寄る(ここのラーメンは来るたびに美味くなっている)。浜田山と言えば、もう硬派麺屋の「華月」オンリーだと思っていたが、ここは営業時間が短くて自分の行ける時間帯は、店の前まで行っても開いていないことが多い(特に週末は)。今回も同じ。こっちに住んでいたときは、しょっちゅう来ていたんだけどね。だから虎ジで手を打った。でも旨かった訳。浜田山の有名中華ソバ屋「たんたん亭」も、2年に一度くらいなら悪くないのだが、魚ダシ系のラーメンは自分の評価外なんだよね。どうして魚ダシ系中華ソバ屋って行列ができるほどの人気なのか、自分には皆目理由が分からない。敷居が高いし第一、値段が高い。ダシ系のラーメンなら、そば屋のラーメンがうまい。明大前の立ち食いそば屋「高幡そば」のラーメンは必食だぞ。ラーメン話に脱線するな。

ラーメン後は、区の経営する100円ミニバス、すぎ丸に乗って阿佐ヶ谷へ。この車窓から見える阿佐ヶ谷住宅は、とにかく情緒あふれるエリアなのだ。ここをのんびりバスで走っていると、一瞬日本じゃないのではないかという幻惑(めまい)を感じることがある。あの丘、あの芝生、あの鬱蒼たる茂み。なんか懐かしい感じがする住宅群。それを通過してほどなくして阿佐ヶ谷の杉並区役所前で下車。阿佐ヶ谷からは、荻窪まで徒歩。そんなことをしているから、図書館に着いたのはもう4時20分を過ぎていて、必要なものを探す時間しか残っていないぞ。アイリッシュアイリッシュアイリッシュ。それらしいのがあったが、探していたCDじゃなかったぞ。そして、徒歩で荻窪駅まで戻る。

本当に実に久しぶりだな、この場所。しかし、5時からの黒井さんとの約束が迫っているので、阿佐ヶ谷から中央線に乗って吉祥寺に向かう。

吉祥寺で会った黒井さんは夜勤明けで眠そう。夜勤の後でも、日中はあまり眠れないこともあるらしい。Denny'sなるファミリーレストランに5時過ぎに入り、黒井さんは今日最初の食事。ボクは、コーヒー。それからあらゆるパソコン話に花が咲き、店を出たのが10時近くだったので、かれこれ5時間近く粘ったことになる。こんな客相手じゃ、商売にならんだろうな。PowerBookは、テーブルで開くわ、デモンストレーション始めるわ。それにしても何度も惜しみなくコーヒーを変えてくれたものです。しかも泡のたったかなり美味いやつを。多分自分は、5杯以上のコーヒーを飲んだ。そんなことをしていると、眠れなくなるのである。

黒井さんがPBG4を持ち歩いている日を見るのは、近い。
23:39:00 - entee - TrackBacks